50代からの身体の変化

基礎代謝の低下

基礎代謝の低下、年齢による運動量の低下によって、消費エネルギーが低下しているのにも関わらず、摂取エネルギー(食べる量)が変化しないことが多いため、肥満になりやすく、血中の中性脂肪の上昇が起こる50代からの肥満は、内臓脂肪型肥満に変化するため、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)になりやすくなってしまいます。

ホルモンの分泌減少

ホルモンの分泌が減少することにより、ホルモンの材料となるコレステロールの利用量が減り、血中のコレステロールが増えます。血中のコレステロールが増えると・・・

骨量の減少

骨量は生まれてから成長とともに増加し、30代でピークとなり、その後は減少し続けます。女性の場合、閉経前後のホルモン低下により、50代で一気に減少するため、特に注意が必要です。骨量の減少が起こると、腰背痛や円背(背中が曲がってしまうこと)が起こるため、骨折しやすくなります。

気を付ける食事のポイント

食事と深い関係のある疾病の予防が中心

適切なエネルギー摂取

現在の生活強度に応じた、適切なエネルギーの摂取を心がけましょう。
昔なら食べても太らなかった人でも、その時と同じ量を食べていれば、太ってしまうため要注意です。

バランスの摂れた食事

病気にならない身体をつくり保つには、「○○だけ食べる」「○○は絶対に食べない」などといった、偏食は控えましょう。
食べる量は十分にあっても、身体に必要な栄養がどれか一つでも足りていなかったりすると、いくら食べても満足せず、間食や1回の食事で食べる量が増えていくことになります。何が身体に足りていないのか、何を食べると良いのかをしっかり理解することが必要になってきます。多くの食材を組み合わせて、バランスの摂れた食事を継続していくのが、病気にならない最大のポイントとなります。

痩せすぎも注意

年齢を重ねるごとに『やせすぎ』の体型は要注意です。やせすぎは、免疫力の低下や、対抗力の低下により、病気にかかりやすくなります。病気を治すにも時間がかかったり、重病化してしまう場合があります。最悪の場合、死につながることもあるので注意が必要です。

今後の食事のあり方

1番大切にしていきたいのは「食事を楽しむ」こと、「残りの人生を楽しむ」こと。
楽しむためには、健康であることが一番です。
友人の食事や家族との旅行の時は、楽しい!食べたい!を優先し、普段の食事は健康を重視してバランスの摂れた食事、量を気にすることを心がけ、食事のメリハリをつくりましょう。

一度、糖尿病や高血圧になってしまえば、その後は一生その病気と付き合っていかなければなりません。食べることに制限がずっとつきまとうことにもなります。毎日、毎食、どんな時も気にしながら生活するようにならないためにも、健康でいられる今がチャンスです。健康である今から食事の見直し・改善をしていくことが大切です。

早すぎることはありません!私たちと一緒に食事から健康を見直してみましょう!